これまでは、栽培の過程において、生産者個々の経験や技量、「勘」など、無形の要素に依存していた部分が多くありました。そのため、成功できるのは知識や経験豊富な一部の農家に限られてしまいます。
「感動メロンプロジェクト」では、正しい栽培方法を、可能な限り明文化、マニュアル化し、共有可能な「見える」ロジックへと昇華させることで、個々の能力に左右されず、誰もが安定して成果をあげられるシステムを目指します。
私たちの育種について
松井農園は、メロンと西瓜の品種改良に特化した専門種苗メーカーです。
3代にわたって蓄積した独自の育種技術と遺伝資源を活かし、数多くの優良品種を開発して来ました。
特に私たちは甘さや、美味しさといった「味」にこだわった品種の育種に強みを持っております。
育種家 松井邦彦
実戦型育種へのこだわり
私たちの目標は、農業生産性と農家の所得向上に品種開発を通じて貢献することです。その背景には、松井農園のルーツが大きく関係しています。江戸時代から代々農業を生業とし、気象や土壌など複雑な要素に囲まれた農業の難しさを私たちは知っているからです。
だからこそ私たちの育種は、農業の現場から始まります。実際に産地へ足を運び、生産者の声だけでなく、気候や栽培形態を把握し、アプローチすべき遺伝的側面は何かを考察します。
私たちの強み
熊本県をはじめ国内の有名産地で、私たちの品種が栽培されています。長年に亘る普及活動を通じ、産地による気候風土の違いや、ビニールハウスなど栽培される施設形態の違い、それによって生じる品種選択の違いなど、「栽培環境と遺伝的要素の関係性」について多くの知見を蓄積しております。この知見が国内のみならず、海外市場向け育種においても、私たちの強みとなっています。
品種開発の流れ
- ターゲット市場のニーズ収集
- 素材収集や交雑により遺伝的多様性拡大
- 親系統の開発
- 試作品種開発
- 対象産地でのトライアル
- 商業化
商業化品種の種子生産について
- 原種生産
- 国内・海外の採種事業者に生産依頼
- 生産圃場の巡回・状況確認
- 収穫
- 弊社納品、病害検査、品質検査
対象市場とCrop
- 国内向けメロンと西瓜の育種
- 東アジア、特に中国向けメロンと西瓜の育種
- 東南アジア向けメロンの育種
- 北米向けメロンの育種
感動メロンプロジェクト
そもそもネットメロンは、雨が多い日本の気候には不向きで、ビニールハウスの普及と長年の品種改良によって可能になった作物です。それでも、メロン栽培において重要となる「温度と湿度」を適切に管理するには経験が必要で、厳しさを増す異常気象は、栽培をより難しくしています。
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「勘」頼りの栽培方法からの脱却
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科学の力を積極的に導入し、
生産性の向上と面積拡大を目指す
弊社農場内にモデルハウスを設立。ITを活用した栽培システムを導入し、効率的で安定した高品種メロン栽培の実証実験を行なっています。